コラム 耐火被覆の剥がれについて
2023.07.10

コラム 耐火被覆の剥がれについて

PROJECT

近頃耐火被覆の補修工事のお問い合わせを多くいただきます。
※耐火被覆工事とは、鉄骨造の主要構造部を火災の熱から守るため、耐火性能の高い材料を吹き付けたり巻き付けて被覆する工事のことです。

▼耐火被覆工事の様子

実は耐火被覆工事は、私たちNENGOが創業時から行っている事業です。
補修・新築、建物や工事の規模に限らず、耐火被覆工事を承っております。

鉄骨造の建物には必須の耐火被覆工事ですが、補修が必要になる場合があります。

▼なぜ起こるのか

・経年劣化
・自然災害(雨風の影響、地震などの揺れによる剥がれ)
・物理的な事故(テナント入れ変え時にぶつける、車があたる、カラスや鳥などがつつく)

RC面への吹き付けがあり、専用の接着剤を事前に塗っていない場合は付着が悪く、剥がれやすくなる傾向にもあります。

 

▼耐火被覆(ロックウール)の補修前事例

▼耐火被覆(マキベエ)の補修前事例

▼耐火被覆(ケイカル)の補修前事例

▼耐火被覆(ロックウール)の補修後事例

 

また、こちらの建物ではテナントの入替え工事に伴い、剥がれてしまった耐火被覆を復旧したいということでお手伝いいたしました。

私たちが施工する耐火被覆工事は普段はこのように目にすることはめったにありません。
見えないところだけに、不具合が発生すると早期発見も難しく、また直すことも容易ではありません。だからこそ、普段から適切・丁寧な施工が必要となります。

今回ははがれ箇所のみでなく、過去の修繕の甘い箇所も含め、 手直し・吹増しを行いました。

よくお客様から 「元から吹いてあるものに吹き足すことはできるのか?」とご相談をいただきますが、よほど外部等で雨風が直接当たるなど風化が激しくない限りは問題ありません。

施工後の状態がこちらです。

※是正後の写真の四角い青いポッチは指定の厚みがあることを示す厚みピンです。

万が一付着が悪い時は、不具合箇所を部分的に剥がして施工することも可能です。
剥がれ、落下等でご心配や不安がありましたら、お気軽にお声かけください。