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オモヤとハナレ
桜新町のマンションリノベーション

内装工事
PORTER'S PAINTS
所 在 地

東京都世田谷区

用  途

住居

築  年

築39年(1985年3月)

竣  工

2025年1月

規  模

50㎡

構  造

RC造

設  計

伊藤克敏+安奈(https://www.instagram.com/egaite_tsukuro/

施  工

NENGO

PORTER'S PAINTS

Texture/Color
STONE PAINT COARSE / OLD STONEWALL
STONE PAINT COARSE / BACIO
STONE PAINT COARSE / 煤竹(日本色)

写  真

AKIRA NAKAMURA

オモヤとハナレ(設計者さまより)

設計者夫婦による自邸。
サザエさんの街として知られる緑豊かで穏やかな桜新町に構えました。マンションの1住戸でありながら、日常を過ごすオモヤと、非日常を感じられるハナレをつくり、nLDKともワンルームとも違う、住み手の創造力を掻き立てられるような動きのある住まいを目指しています。

ー日常を過ごすオモヤ
北・南・東の3面に窓があり周辺は低層住居が多いことを活かし、水回りを大きく移動させることで、南北に心地よい風と視線が通り抜ける空間構成に。
ひとつながりの空間の中で生活のさまざまなシーンがぐるっと繋がり、流動的な暮らし方を実現しています。

ー非日常を感じられるハナレ
エレベーターシャフト上部に生まれた閉鎖的な空間を活かし、オモヤとは対比的なおこもりスペースとして設えに。
感性が研ぎ澄まされる暗い部屋で映画や音楽鑑賞・読書を楽しみ、お酒を嗜むなど、日常の中にも非日常を感じられる空間を実現しています。


編集後記

オモヤとハナレ。
日常と非日常。
マンションという枠組みを超え、光や風・土地の持つ穏やかな気配を受けとめながら、のびやかに暮らしの領域を変化させていくお住まいです。施工では、開口部から抜ける風や光の気持ちよさを、細やかな調整を重ねながら、ひとつひとつ丁寧に形にしていきました。

建築家でありお施主さまであるご夫婦に初めてお会いしたとき、自然と心がふっとほどけるのを感じました。飾らず自然体で、周りをパッと明るくしてくださるお2人。

この住まいもきっと、そんなご夫婦のように、やわらかく、やさしく、記憶を重ねながら育まれていくのだと思います。施工の立場から、その始まりにそっと寄り添うことができたことを、心から嬉しく思います。

日常をたしかに支えながら、ときには軽やかに非日常を味わう。
そんな暮らしの空間が、ここに生まれています。