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暮らしの”ふつう”を叶える賃貸リノベ「メゾン・コーワ」

内装工事
不動産仲介
PORTER'S PAINTS
所 在 地

神奈川県川崎市

用  途

賃貸住居

築  年

1997年8月

竣  工

2025年8月

規  模

62.58㎡

構  造

RC造

プロデュース

NENGO

施  工

NENGO

PORTER'S PAINTS

tex:STONE PAINT COARSE / col:RUBBLE(LDK)
tex:STONE PAINT FINE / col:TOFU(寝室)
tex:STONE PAINT FINE / col:NULLBOR(玄関棚)

仕  様

断熱改修 窓工事二重窓+ペアガラスを設置

写  真

AKIRA NAKAMURA

その他

入居者募集 NENGO

暮らしの“ふつう”を叶える賃貸リノベ

プロデュース・施工・入居者募集までお手伝いさせていただいた川崎市中原区の賃貸マンションの1室。オーナーさまの「空室に困ってはいない。でも賃貸住宅は人を育て、人を呼ぶ。そして街を元気にできるはず」。そんな想いから始まったプロジェクトです。
家は仕事で疲れて帰って、寝るところ。そんな生活から卒業できるのが、この1部屋かもしれません。1日中過ごしていても居心地の良い部屋。そんな当たり前のようで、意外と賃貸では難しい暮らしの「ふつう」を目指しました。

間取りの話し

今回は元々3LDKだった間取りを、40㎡超のLDK+1室の1LDKに変更しました。
玄関ドアを開けると広がるLDK。光と風が空間全体を柔らかく包みます。
カーテンレールで一部を区切って2LDK的な利用も。例えばワークルームやアトリエとしたり、キッズルームにしてお客さんが来た時だけカーテンで隠すなど、暮らしの変化に合わせて使い方は自由自在です。

施工と建材の話し

元々備わっていた断熱性能に加えて、窓は二重窓+ペアガラスを設置し、床は表面無垢の突板フローリングにしました。壁と天井は自然由来のポーターズペイントを全面に採用しています。LDKの「RUBBLE(割れた石)」というカラーは茶系の顔料が入った淡いグレージュの人気色です。床材と色味の相性がよく、どんな空間にもなじみやすく好きなインテリアやグリーンをのある暮らしをお楽しみいただけます。
自分らしく暮らしを彩り、夏に暑くない冬に寒くない「ふつう」が叶います。

賃貸物件のこれから

賃貸物件の多くは間取り・駅までの徒歩時間・賃料など希望条件を絞って物件を探します。そのため検索にヒットするべく「表記上の部屋数を多くつくること」も施策の1つです。中古購入+リノベーションでは、空間を広くし回遊性をもたせたり、断熱性能や自然素材にこだわることが「ふつう」になりつつありますが、賃貸物件では検索項目にない暮らし心地を左右する要素にコストをかけて入居者さまが決まるのかと不安を感じるオーナーさまも少なくありません。しかし近年はSDGsの意識が高まり、またコロナ禍を経て、住空間を大切に考える方が増えてきています。この物件も例外ではなく、クリエイターのご夫婦に共感いただき、内覧1組目でご入居いただくことになりました。

また私たちは賃貸物件で丁寧に設えられた空間で過ごす体験は、住まい手さんの感性を磨き、将来の家つくりの基準となると考えています。「ふつう」を知る機会が増えることで、一人ひとりが個性豊かな街の匂いを醸し出し、街の景色は少しずつ豊かに変わっていくのではないでしょうか。そんな循環をつくりながら、いつか「こんな賃貸ふつうでしょ」と笑われるくらい、私たちは日常を変えていきたいのです。

 


 

今回のプロジェクトでは「家に関心を持つ人を街に増やしたい」という想いから、4日間の塗装ワークショップを開催しました。
>>イベントレポートはこちら
https://nengo.jp/news/2025/08/paintws-report/