【コラム】断熱工事屋が紹介!覚えておいて欲しい「断熱の極意」
2026.01.07

【コラム】断熱工事屋が紹介!覚えておいて欲しい「断熱の極意」

PROJECT

ご自宅のエアコン、効率よく稼働できていますか?寒さの厳しい季節には「床が冷たい」「窓際が寒い」と感じる方も多いのではないでしょうか。そんな住まいの体感温度に大きく関わっているのが「断熱」です。
今回は断熱について知っておくと役立つ「断熱の極意」をご紹介します。


断熱の役割

断熱には2つの役割があります。

①室内の暖気・冷気を外に逃がさない
②室外から侵入してくる不要な熱を遮断する

空気を逃がさず、遮断する。そして快適な温熱環境を維持することが、断熱の役割です。


断熱材の種類

断熱材にはさまざまな種類があり、建物の構造や施工箇所などの用途に応じて選択します。ここでは代表的なものを特徴ごとに簡単にご紹介します。

 
①発泡プラスチック系(ウレタンフォーム)
施工がしやすく高い断熱性能と気密性能を確保できるため、住宅から非住宅まで幅広く用いられています。ただし可燃性の素材が多いので、石膏ボードや不燃コーティングなどで防火処理を施す必要があります。素材によっては衝撃やシロアリへの対策・コスト面が課題です。


「火気厳禁」印を施したウレタンフォーム施工面

 
②繊維系(グラスウール・ロックウール)
不燃・準不燃材料が多く、火災時の安全性に優れるのが大きな特徴です。コストを抑えられる素材も多い一方、施工精度で性能差が出やすく、湿気対策や充填精度は施工者の配慮が求められます。素材によっては防音や吸湿といった副次的な効果も期待できます。


胴縁の間にグラスウールを敷き込んだ断熱工事

 
③自然素材系
自然由来の素材を使用し、調湿性に優れ環境負荷が低い点が長所です。環境に配慮しながら室内の温度と湿度を安定させることができます。一方で性能設計の自由度・コスト・供給体制といった面では工業製品系の断熱材に強みがある場合も。求める性能や建物の用途、考え方に応じて使い分けることが重要です。


羊毛断熱「サーモウール」引用:株式会社コスモプロジェクト
https://www.cosmo-project.co.jp/thermo2017/thermo_top.html


古紙を使用する「セルローズファイバー」 ※繊維+自然素材

断熱材にはそれぞれ特徴があるので、用途に応じた選択をすることが重要です。


これだけは覚えておいてほしい「断熱の極意」

断熱とは、内部に空気を閉じ込めて熱の移動を抑えることです。
建物に隙間が多い(=気密性が低い)状態では外気が出入りしてしまうため、せっかく断熱材を施しても効果が十分に発揮されません。

断熱工事は建物の内部を囲むように隙間なく施して初めて意味があります。特に開口部の窓サッシや扉は熱が出入りしやすいので、注意が必要です。

断熱は「一筆書きかつ隙間なく」が重要です。

 

UA値(外皮平均熱還流率)とは?

床・外壁・屋根(天井)や開口部などを通過して、住宅の内部から外部へ逃げる熱の量を外皮面積で平均した値のことをUA値と呼びます。省エネ性能の指標の一つであり、数字が小さいほど断熱性能が高いと言えます。


「窓」断熱にオススメ対策3選

現在お住まいの住宅でも窓の断熱性能を高めることで、比較的少ない負担で高い断熱効果を得ることが出来ます。窓付近が寒い・暑いと感じたら、窓断熱に以下の対策をご検討することをオススメします。

1.窓サッシ…樹脂や木枠がおすすめ

窓サッシにはアルミより、樹脂や木枠がおすすめです。金属よりも非金属の方が熱伝導率が低く、断熱の観点からはメリットがあります。

2.窓ガラス…単層よりも複層がおすすめ

窓ガラスは複層にすることで、間の空気の層が断熱の役割を果たしてくれます。内側に取り付けられる二重サッシは、汎用性が高く効果的です。また、間の層にガスが密閉されている「Low-Eガラス」は、断熱効率が良い優れモノです。他にも、既存サッシを活かしつつ新規サッシ枠を取り付ける「カバー工法」などがあります。

3.窓まわり対策…ハニカム構造ブラインドがおすすめ

ハニカム構造のブラインドは、窓とブラインドの間だけでなく、ブラインドの中にも空気の層ができる二重構造で高いパフォーマンスを発揮します。ただし、窓の結露に注意が必要です。結露はカビの原因になったり、窓部材の劣化を早めます。


断熱には補助金を活用しましょう

断熱工事には補助金が活用できます。新築住宅には2025年4月から断熱等級4以上が義務付けられていますが、これまでの既存住宅にもリノベーションで断熱工事を施すことができ、それに補助金が活用できます。

最後に

断熱は「目に見えにくい」部分だからこそ、不調を感じたときに初めて意識されることが多い要素です。住まいの温熱環境や建物の状態について、気になることがあればお気軽にご相談ください。

 
断熱・温熱環境に関するお問い合わせ
https://nengo-roots.jp/contact/
リノベーション工事全般に関するお問い合わせ
https://nengo.jp/contact/
建物相続・残すか壊すかについてのご相談も承っております
https://nengo.jp/contact/owner/