【世田谷区 N邸】
~物件探しからリノベーションまでをお手伝いした事例です~
―色が与える空間の豊かさ―
この家にお邪魔するたびに思うこと。
それは「この家は子供と大人の関係性が近くて、背伸びをしていない空間だな」ということ。
大人たちはトラック・ワークスのソファーやチェアーに腰掛けながら寛ぎ、
その周りでは子供達がハンモックに揺られて遊ぶ。
そんなシーンが、このお宅では日常の風景です。
天井と壁は、ポーターズペイントを使用して陰影が豊かな表情を醸し出しています。
リビングの一面で使用している緑系の色も、フレンチ・ウォッシュというポーターズペイントオリジナルの塗料。
専用のガーゼを使用して、油絵の背景のような柔らかなムラを作り出す事ができます。
今回は青みのある色の上にモス(苔)という緑系の色味を乗せており、
単色では出す事が出来ない多様な表情を出せました。
室内全てが明るい必要は無い。
むしろヨーロッパの様に、シーンによって光の質が変わり、
塗装の表情と相まって落ち着く空間を演出しようという考えによるものです。
【壁式工法の妙】
この建物は、壁式工法といって間取りに大幅な可変性がありませんでした。
しかしオーナーさまは、空間自体には工夫の余地が残されていると判断し、
自分達が生活するイメージが湧いたために購入を決断。
賃貸で別の部屋に入居されていたことから、優れた管理状態や修繕状況であることを認識していたため、
そこに不安はありませんでした。