【目黒区 A邸】
~物件探しからリノベーションまでをお手伝いした事例です~
自分の家を探すとき、「築年数」「駅からの距離」「間取り」「階数」「向き」 等
というモノサシで探されていませんか?
もしそうであれば、この物件にはたどり着くことがなかったでしょう。
何故ならここは、最寄り駅から徒歩15分かかりますし、1階ですし、
壁式工法という可変性に乏しい構造でしたから。
しかし、1階という部分を逆手にとって、庭にはウッドデッキを敷いてセカンドリビングとし、
コーヒーを嗜んだり、良い季節の夜には夫婦でしっとりとお酒を飲む事ができる空間に仕立てています。
室内のみで完結する「専有面積」も確かに重要ですが、
このような「付加価値的空間」を 創造出来ることも、リノベ―ションの魅力の一つです。
セカンドリビングも加えると、室 内約74㎡+セカンドリビング約11㎡で、85㎡になります。
この家の壁は、「定番の白」ではありません。
(白が定番というのも、安易な話ではありますが…)
むしろ、白とはかけ離れた濃い色も使われております。
ベースはポーターズペイントの桜鼠(さくらねず)という、グレイッシュな色味です。
この色は、夕暮れの空一面を覆う、穏やかな一瞬の色を表現しているという、何とも情緒あふれる色です。
朝と夕で緩やかに表情が変わっていく姿は、
生活に陰影を与え、非常に豊かな 気持ちにさせてくれます。
お施主様からの言葉が非常に分かりやすいので、ご紹介させていただきます。
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ポーターズペイントを使用してみて、
やはり光がすごく柔らかになりますので、空間の居心地が段違いに良くなりました。
そんじょそこらのカフェや、高級ホテルであっても、塩ビやプラスチックで装飾されている内装は多く、
一度ポーターズや無垢の空間に慣れてしまうと、それ以下の空間では落ち着かなくなります。
結果、家でくつろぐ理由が高まり、空間を楽しむために外食をしたり外泊をすることが少なくなりました。
もちろんコミュニケーションを深める上での外食とか、滞在サービスを受けるための外泊はしますが、
家と自由が丘の往復で叶うし、あえて行かなくていいよね、なトーンになりますね。
この柔らかい光ってのが厄介ですよね。
遅効性があり、3年住んでみると、もう塩ビに囲まれる生活はごめんだな、になるんです。
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なお、ここは代官山T-SITE内にて評判のダイニング/カフェ、「IVY PLACE」を設計したKROWさんに
設計として参画していただいております。