末髙彩乃/佐々木静香

シェアハウス、アリ派ナシ派の二人が、どこ見てここに決めた?シェアハウスの意外なメリットも発見。

INTERVIEW / 02
川崎日進アパートメント”85”末髙彩乃さん
佐々木静香さん

最終的にはやはり”人”で決まる。
他者との関係が近いシェアハウスゆえに管理会社ができること

川崎の街を東海道の宿場町から世界の宿場街へ「unico KAWASAKI」
高度経済成長期に建築された築53年のビルをフルリノベーション。
スポーツ施設・カフェ、シェアハウスを併設するこちらにお住まいのお二人に、シェアハウス選び、日々のくらしの中のあれこれをお聞きしました。
※記事は取材当時のものになります

RESIDENT

お二人のことを簡単にご紹介します

24歳 アプリUIデザイナー末髙彩乃さん

居住期間 9ヶ月
物件情報 ひつじ不動産

31歳 求人広告会社 営業佐々木静香さん

居住期間 通算2年
物件情報 ひつじ不動産

もともとお二人はシェアハウス希望だったのですか?

末髙さん

わたしは一緒に暮らしてた人がいたのですが、そこを離れることになって、
家具とかも持ってこなかったので、すぐにそのまま入れるって意味で、
シェアハウスに絞っていました。

佐々木さん

わたしも同じです笑
一緒に暮らしてたのを解消することになって。
その前もここに住んでいたので、一回退去してまた戻ってきた形ですね。
一回目入居時は、実はシェアハウスに対する不安はいろいろあったのですが、アクセスやコストパフォーマンスが希望条件に合致したので、ここに決めました。

戻ってこられたのは、すごい!
つまり、佐々木さんは一回目はシェアハウスに絞っていたわけではなく、普通の賃貸もご覧になっていたのですね
シェアハウスに対する不安って、どういうものがありましたか?

佐々木さん

一番はプライバシーですね。
他の入居者の人と距離近すぎたりしないかとか、どんな人が住んでるのかとか。

アクセスやコストパフォーマンスが勝って、結果的にそれには目をつぶった?

佐々木さん

入居前後にはすでにその不安はほとんどなくなっていました。ここの管理をしている吉崎さんの存在が大きかったですね。

吉崎さん

ありがとうございます!恐縮です。

佐々木さん

プライバシーという意味では、
人との距離が近いのはシェアハウスでは避けられないことですが、避ける必要のない人たちが住んでいるんだなと分かったって感じですね

入居前に顔合わせ会とか、審査?みたいなことを入居希望者さんに行うのですか?

吉崎さん

このおふたりには内覧をじっくり1時間コースでご案内したんです

佐々木さん

みなさんとお会いしたというわけではなく、内覧のときに感じる雰囲気や、たまたますれ違った人、リビングにいた人、あとはこの人(吉崎さん)が選んだ人なら、間違いないだろうって信頼ができました

末髙さん

わたしも決め手となったのは、吉崎さんでした

すごい信頼ですね! 吉崎さん

吉崎さん

一応、入居者さんの審査はさせていただいています。
過去の入居者さんOBOGが集まってイベントしたり、キャンプ行ったりとかもされてて、そういうコミュニティがあるから、ここに自然と成り立っている秩序が崩れないようにはやはり人を選ぶ責任はあるのかなと考えています。

末髙さん

わたしもこのあいだ誕生日会をここでしてもらいました。

へえ〜!いいですね
いつもそういうリーダーシップをとってくれる方がいるのですか?

佐々木さん

ふわっと誘ってくれる方がいて、助かっています!

末髙さん

ほんとに。いろいろイベントとかあっても、参加を強要されるような空気感は
一度も感じたことなくて、そこが特に85のいいところだなあと思います。

それはとても居心地において、大事なことですよね。
派閥というか、類友的な感じでコミュニティの中にもいくつかのグループがあったりするのかなって、勝手に想像していました笑

吉崎さん

もちろん、入居者さんのカラーだったり影響力というのはありますね。
ミュージシャンの方が住まわれたことがきっかけで、アーティスト系の方が増えたり、20人くらいの規模なので、いい意味で入居者さんがコミュニティのカラーをつくっていくという側面はあると思いますね

佐々木さん

この居心地は変わらずあるだろうなっていう安心感があります。

きっと、そういう可変の部分のカラーと、不変な適度な秩序があって、それが安心感なのかもしれませんね。
じゃあなにか転職とかご家族とかライフイベントがない限りは、退去することはなさそう?

末髙さん

そうですね。なにか無い限りは出ないと思います

佐々木さん

そして出てもまた戻ってこれるし笑

シェアハウスの良さってずばり?

佐々木さん

虫が出たとき!退治してもらえます

末髙さん

わたしは、許容力?というのかな、増したと思います。
学生時代にもシェアハウスを少しの間経験したことがあったのですが、それは気の合う仲間同士でやってたことで。
ここには性格が正反対の人もいるけど、適度な居心地があって、
そういう環境の中で協調性とか、他人に対する許容する心みたいな、そういうものが身についたと思います。

なるほど、そうは言ってもけっこう類友的な感じで、ここも自ずと気の合う人たちが集まっているのかなと思っていましたが、
そうでもなくて、でもその居心地や秩序によってここに住み続けることで、たしかに、他人に優しくなれそうです。笑

末髙さん

そうですね。
他の人に対して悪い意味で気になることとかよりも、
夜仕事を終えて帰る場所に、誰ががいてくれる、灯りがついている、っていうほっこりする面の方が勝つかもしれません。
そういう意味では、シェアハウスじゃなかったら、私は川崎は選ばなかったかもです。笑

それはとてもいいですね。
一人暮らしの良さと誰かと一緒に住む良さの両方があるというか。

佐々木さん

でもこのリビングのTVのチャンネル権のことで、いつも(別の番組を見たい時間帯)が)被ったらじゃんけんするんですけど、このあいだのお正月それでわたしが負けてしまって、しょげてたらちょっと叱られました笑

あ、やっぱちゃんとそういうあるあるっぽいのもあるのですね笑

末髙さん

ありますね。あとキッチンとか水回りのマナーが、人によって。。笑

佐々木さん

ああ、それめっちゃあります笑
このへん(TV周辺)も前より散らかってきているし(パーティーグッズ的なやつ)

これは、どなたかが勝手に増やしちゃうんですか?みんなでやろう〜みたいな

吉崎さん

退去する方が置いて行っちゃったりもあるんです。

佐々木さん

でもそれがけっこう助かったりもします!あの廊下の大きい鏡とか

その方も、いつか戻ってくるかも知れないし、みたいな気持ちもあるのでしょうか笑

吉崎さん

それはどうかは分からないですが、いろんな入居者さんたちの要望にはなるべくNOを言わないように、という努力はしますね。
佐々木さんのようにまた戻ってきたいと言ってもらえるのは、管理する立場としてはとても嬉しいことですし、
NENGOの賃貸管理は、こういったコミュニティづくりを大事にしているので。

なるほどですね。積極的にイベント主催したりしているのでしょうか?

吉崎さん

コロナ前までは、シェアオフィス組も交えて下のカフェで交流会とかもやっていました。
でもいまは、あまりやりすぎないようにしてて。
ここも4年くらい経って、ここの秩序も醸成されてきた中で、管理側がいつまでも中心にいるのではなく、自然発生的というか。住む人が変わってもその最大公約数的なものが、ここの秩序としてまた続いていくと思うので。

たしかにそうですね。
「住まう」ということがきっかけで、職場でも家族でもないコミュニティを持てるって、とてもいいですよね。

吉崎さん

そうですね。シェアハウスの良さだと思います。
もっと大きい規模のシェアハウスも中にはありますが、管理する側からすると、この20戸くらいの規模が、全員の名前と顔をおぼえていられて、会話もできるちょうどいいサイズですね。

最後に、月並な質問ですが、
このシェアハウスの中でお二人の一番好きな場所をおしえてください!

末髙さん

一番かあ。けっこうどこも好きだから難しい。笑
シェアハウスの良さのお話に戻るかもしれないのですが、私がデザイナーだから在宅ワークの日もけっこうあって、自室、リビング、とかいろんな場所でPC作業できるところも、すごく気に入ってて。
どの場所もそれぞれに好きなんですよね。

佐々木さん

わたしは屋上でお酒飲むのがすきです!

あ、いいですね!とても似合いますね!

末髙さん

わたしも外が好きですね!中庭
いつも朝で出かけるときに、階段から見下ろす中庭が、なんか元気出るんです。