他人とのかかわりの中で、自分を改め続ける。 NENGOスタッフインタビュー#3
2025.09.09

他人とのかかわりの中で、自分を改め続ける。 NENGOスタッフインタビュー#3

PROJECT

NENGOスタッフが働く上で大切にしている“ism(イズム)”を聞く、NENGOスタッフインタビュー。
今回お話を伺ったのは、地球防衛隊の服部弘考さん。
耐火被覆・断熱事業部である同部署に所属し、営業・施工管理職を担当しながら、事業部の新人教育や戦略策定、社内研修の企画など、マネジメント業務も幅広く担っています。

服部弘考 地球防衛隊 2013年入社


―では早速ですが、服部さんが大切にしている“ism(イズム)”はなんですか?

楽しむことを大切にしてます。仕事のお相手からすればきっと、楽しんでる人の方が魅力的だし、楽しんでるやつと付き合いたいなって思うはずだからです。特に僕のやってる仕事って、 職人さんと施工管理を繋げる仕事なので、その人たちのことを考えると楽しんでいたい、面白い人でいたいと思います。

―そう思うようになったきっかけは何ですか?

昔参加したセミナーで、登壇者の吉井奈々さんが、女の子からの人生相談に答えていました。
そのとき、「(彼女の)お父さんとお母さんのような関係になれなかったから」という理由で、彼氏を振ったというものです。

すると吉井さんは、「それはあなたが悪い。良い関係になった背景にある、お父さんとお母さんが築いてきた30年の過程を見ていない」と一蹴したんですね。

その言葉を聞いて、はっとしました。それまでは僕、「自分はそれなりにちゃんとやっていて、認めてもらえて当然だ」とどこかで思っていました。でも、表面的な部分だけじゃなくて、もっと過程を大事にしないといけないと気づきました。
そこから、相手の視点に立って、相手のことを先に考えるようになっていきました。

―それって大きな転換点ですよね。

そうですね。結構衝撃を受けて。人のために行動しようと考えていたつもりでも、やっぱりそれは小手先のもので、どこかで「自分はこれだけやってるのに、どうして」と思ったりしちゃってました。

「なんだよ、こんなに言ってるのに」って、その思いが態度や言葉に出ると、相手も感情的になってしまったりするんです。相手の視点に立つことって難しいですね。

―そういう感情が出てしまった時に、どうやって自分を取り戻していきますか。

ひとつは、ジムに行って体を動かすことです。キックボクシングのジムに行ってるんですけど、そこで本当に吐きそうになるまで追い込む(笑)

あとは、朝や夜に反省する時間を設ける。1ページ分何か書いて、自分の考えや思いを出していく、みたいな。書いてみると、幼稚なことで怒ってたな、とか、分解できてなかったなって気づいたりします。

―すごくリアルですね。書くことで、自分の感情を外から眺める感覚になれるんですね。


―もう一つ伺います。自分にはないけれど、一緒に働く仲間から感じる、自分とは違う“ism(イズム)”はなんですか?

「誰にでもできることを誰よりもやる」ということですね。僕は今は、効率を高めてどんどん良くしていきたい派です。「誰にでもできることを誰よりもやる」っていういわゆる凡事徹底って、正反対みたいなイメージなんですけど。

でも振り返った時に、昔はそういった一般的なことを誰よりもやっていた自分がいて、それがいい成果を出すための基礎になっていると思い出しました。

今、また新人を見させてもらう立場になって、新人に改めて伝えていくために「誰にでもできることを誰よりもやる」ということを心に留めておかなきゃな、と思っています。

―自分へのリマインドというか、忘れちゃいけないよ。ということですね。

―「誰にでもできることを誰よりもやる」を、実践している人は周りにいますか?

身近なところでやってる人はいますね。それを見て、比べて、同じことをやれない自分を嫌になるんじゃなくて。そこは認めつつ、なにか違う自分の武器を探そうと考えます。

―自分と違う人を見た時にどんな刺激になりますか?

同じ部署のメンバーには、断熱・耐火被覆とは全く違う、電気工事関連をやり始めてる人がいます。全く違う業種への挑戦は、僕にはうまくできるノウハウがないから、もっと近い業種で再現しようと考えたりします。

その人はかなりステップアップした段階をターゲットにするのに対して、僕は近くで汎用性や再現性があることをやってみようと、そういう気付きを得ています。

―面白いですね。

他にも、ある七年目になった部下は相変わらずめちゃくちゃな業務量を維持していて、彼もそれに対してプライド持ってる。たまに弱音は吐くけど、でもやっぱり尊敬できるところがあるよな、と思って見ています。

―服部さんのお話を伺って、自分以外の人を起点にして自分を見直す、という姿勢にとても共感しました。素敵なお話、ありがとうございました。


NENGOが大切にする「ism(イズム)」とは?

NENGOのism(イズム)とは、会社として掲げる理念や行動指針だけではなく、社員一人ひとりが大切にしている想いの集合体です。「自分はどう在りたいのか」「何を大切にして仕事をしているのか」という問いへの答えの積み重ねが、NENGOという会社の個性をつくっています。

NENGOスタッフの「ism(イズム)」を聞く、スタッフインタビュー公開中。

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