視覚的効果の高い、回遊する家

内装工事
不動産仲介
断熱工事
PORTER’S PAINTS
所在地

東京都渋谷区代々木

築  年

1961年

規  模

59.8㎡

構  造

RC造6階

プロデュース

NENGO

設  計

アトリエイーゼロサン

施  工

NENGO

PORTER'S PAINTS

キッチン、リビング/ダイニング、ベッドルーム、クローク

仕  様

床)

キッチン、ベッドルーム:フローリング/メープル・無垢

リビングダイニング:フローリング/メープル・無垢 一部インナーテラス(モルタル+アクアカラ―)

クローク:モルタル+コンクリ―トウォッシュ

天井)あらわし

キッチン)造作キッチン(ステンレス天板+フローリングカウンター)

【渋谷区 S邸】

~物件探しからリノベーションまでをお手伝いした事例です~

テレビ東京系列 “完成!ドリームハウス”にて特集されました

 

ーインナーバルコニー という考え方ー

このプロジェクトが始まった当初、お施主さんがポロッと言った「カフェの様な部屋にしたい」という一言。
素材感があってカッコいいという表面的なカフェ風ではなく、
「機能としてのカフェ」が、お施主さんの本当のご要望でした。

「機能としてのカフェ」

それは、リビングに家族に混じって友達が寛いでいたり、いろんな人がそれぞれ思い思いに寛いでいる自由な空間。
違和感無く景色として、溶け込めるようなイメージです。

 

この家は、旦那様が積極的にキッチンに立ちます。

時には寿司を握ることもあるほど、料理上手でもてなし好きなご家族。
ゲストへの「もてなし方」を考えたとき、この「機能としてのカフェ」はとても自然に仕立てられました。

 

 

ー歩くたびに景色が変化する空間ー

 

この家のもう1つの特徴、それは「回遊する」ということ。

ここでの回遊とは、「歩くたびに景色が変化する」ということです。

本棚を空間のコアに鎮座させ、その周りを歩くことで、
足を踏み入れるごとにプライベートの深度が深まっていく構成になっています。

パブリックとプライベートの中間領域には、この物件の一番気持ちいい空間である、
旅館の広縁の様なインナーバルコニーが存在します。

よく「猫は一番良い場所を探し出す」と言いますが、
ここのお宅の猫ちゃんもやはりインナーバルコニーがお気に入り。
この空間は、人によっては「無駄な空間」と映るのですが、
むしろ空間には少しの余白的なスペースがあった方が、豊かに使いこなす事が出来るのです。

 

そして、この家でもっとも特徴的なのは、なんと言っても本棚が斜めに配置されていること。
これは、決して広いとはいえない60㎡の空間を、最大限広く見せるための視覚的効果を狙っています。
一旦空間を絞ってから大解放することによって、余計に奥行きを感じる仕掛けです。

 

夫婦と子供と猫が、シームレスに暮らすことを想定した、空間を最大限活かす構成になのです。