【目黒区 S邸】
生粋の鎌倉っ子であるお施主さま。
室内からの緑や空の見え方、周辺環境のあり方などは、非常に強いこだわりをお持ちでした。
テーマは、時間軸の切り取り方を「今」のみではなく、
「子供の成長」と「それにおける自分たちとの関係性」を考え、「可変性を持ちながら、将来に余地を残す」というものでした。
家にいる時間の長いママを中心に、 幼少期はその周辺を子供が走り回って義務教育期は程よい距離感を持ちながら勉強を行い・・・
同時に必要に応じてその空間の一部を囲い、セミプライベート空間とすることが出来るように。
そんな構成にしました。
また最もプライバシー度の高いベッドルームだけは完全にクローズド空間とし、パブリックとの距離を置いています。
ベッドルームは畳を敷き、壁は目の粗い石英の粉末を混ぜたPORTER’S PAINTSで独特の質感を兼ね備えた、ダークな陰陽のある空間としました。
パブリックとプライベートがシームレスに交わりながら、家族の気配を感じたり、少し閉じたり。それが家族の成長に合わせて行っていけるという、とても息の長い家です。