家族とともに、成長していく家

内装工事
不動産仲介
PORTER’S PAINTS
所在地

目黒区東が丘1丁目

築  年

1963年

竣  工

2015

規  模

70.03㎡

構  造

RC造

プロデュース

NENGO

設  計

中島 保久(http://doogsdesign.com/

施  工

NENGO

PORTER'S PAINTS

壁)キッチン、リビング、べっどる:PORTER’S PAINTS (STC)・OLD CHURCH WHITE タイル / キッズ・ゲストルーム:PORTER’S PAINTS (EGGSHELL)・OLD CHURCH WHITE / ベッドルーム:PORTER’S PAINTS (STC)・DRUMBEAT / トイレ:PORTER’S PAINTS (EGGSHELL)・浅葱鼠

天井)キッチン、リビング:PORTER’S PAINTS (STC)・OLD CHURCH WHITE / キッズ・ゲストルーム:PORTER’S PAINTS (EGGSHELL)・OLD CHURCH WHITE / ベッドルーム:PORTER’S PAINTS (STC)・DRUMBEAT

仕  様

床)フローリング・オーク、畳

【目黒区 S邸】

生粋の鎌倉っ子であるお施主さま。

室内からの緑や空の見え方、周辺環境のあり方などは、非常に強いこだわりをお持ちでした。

マンションでありながら4面に開口部があるという、中々稀有なこの物件。
風通しに関しては内見に行く前から期待値を高くもっていましたが、
旧所有者の時代にはそれを活かしきれておらず、風の通りは決して良い状態とは言えませんでした。

しかし、お施主さまがはじめからリノベーションを考えていたことと、
空間構成に精通している我々のスタッフが同席することで、
改善できるポイントだと捉えていただく事ができました。

実際に現地で感じたのは、駅からのアプローチは遠い一方で、
その道程は品のいい店ばかりでワクワクしたり、
体育館や図書館を併設した、
街中に有益なスペースであるめぐろパーシモンホールが存在したりと、
時間感覚よりも気持ちよさが強く感じられるということでした。

また室内の東側敷地内には、綺麗に手入れされた緑地帯がまるで自邸の庭のように存在します。
2Fという高さのメリットを十分に感じながら、生活のイメージができました。

さて一方、空間イメージはというと、当初から定まっていた訳ではありませんでした。

テーマは、時間軸を「今」だけで切り取るのではなく、
「子供の成長」と「それにおける自分たちとの関係性」を考えて、
「可変性を持ちながら、将来に余地を残す」というものでした。

家にいる時間が長いお母さまを中心に、 幼少期はその周辺を子供が走り回り、
義務教育期は程よい距離感を持ちながら勉強を行えるようにしつつ、必要に応じてその空間の一部を囲い、
セミプライベート空間とすることが出来る。
そんな構成にしました。

また、最もプライバシー度の高いベッドルームだけは完全にクローズド空間とし、
パブリックとの距離を置きました。
床には畳を敷き、壁は目の粗い石英の粉末を混ぜたPORTER’S PAINTSならではの質感をもたせ、
和の風合いを感じる陰影のある空間としました。

パブリックとプライベートがシームレスに交わりながら、家族の気配を感じたり、少し閉じたり。
家族の成長に合わせてととのえられる、とても息の長い家です。