【目黒区 F邸】
代官山、中目黒、恵比寿。
“住みたい””遊びたい””働きたい”街として人気を集めているこの3つのエリアが徒歩圏内の大変利便性の高い場所にあるこのお部屋。
そんな賑やかなエリアでありながら、大通りから一歩入ると、街の喧噪からは離れ、
閑静な住宅地が広がるロケーションの良さが特徴の一つとなっています。
さらに、高低差が大きい地形の為、エントランスからフラットで入ることが出来る階に位置しながらも、
窓からの景色は、視界を遮るもののない魅力的な環境となっています。
都心では稀有な、心地よい通風や日当たりが得られるのも この立地のおかげと言えます。
くらしを考えるゾーニングでは、仕事、遊び、くつろぎなどの日常をシームレスな計画にするため、
水廻りを中心とした回遊性のあるワンルームとしました。
必要に応じて部屋を区切ることが出来るよう、ブラインドを自由に開閉することで、その機を持たせています。
また、季節ごとに設えを変えたり、家具を買い替えたり 買い足したりと、
住まいはくらしの中で変化・成長していくもの。
そんなくらしの中での変化を受け止められるよう、インテリアは作り込み過ぎず、シンプルに計画しています。
もともとこのお部屋には、バルコニーに面した窓から入る風と光の入り口がありましたが、
その出口がなく、良さを活かしきれていませんでした。
そこで、WCにあった窓を水廻り位置を変更することにより居室に取り込むことで、風の通り道をつくりました。
素材選びや色選びでは、「80歳になった時でも違和感がない」「黒を使わない」の二つがキーワードになりました。
予算に納まらないことは住み始めてから工事する、という考えを持って、質の高い住まいをつくっていきました。
そんな手間をかけて作り上げた住まいには、いつお邪魔しても きれいな花が飾られており、
丁寧に日々を過ごされている様子が窺えます。
季節や時代とともに選ぶ花が変わっても、この住まいはその変化を柔軟に優しく受け入れてくれることと思います。