世田谷のマンションリノベーション

内装工事
PORTER’S PAINTS
所在地

東京都世田谷区

用  途

住宅

築  年

約47年

竣  工

2023年4月

規  模

約60㎡

構  造

RC造

設  計

株式会社オリーブデザイン一級建築士事務所(http://olivedesign.jp/

施  工

NENGO工務店

PORTER'S PAINTS

セルフペイント

ベースカラー:STONE PAINT CORASE OATEN
アソートカラー:STONE PAINT FINE MUD PACK
アクセントカラー:EGG SHELL CASHMERE

写  真

AKIRA NAKAMURA PHOTOGRAPHY.

その他

リビング床:堀田カーペット(HDC919-01)

マンションリノベーションをお手伝いした事例です。
お住まいになられる家族は自ら設計をした夫婦と小さなお子様。
躯体現しが印象的なこちらの空間では、予算を抑えながらも設計さんと話し合いながら、暮らしやすい住まいを目指しました。

壁面はポーターズペイントをセルフペイント。
躯体現しの粗い感じを残すため、下地処理をせずに塗装しました。
カラーはニュアンスカラーで、周りの建材と馴染むようにとのご要望を聞いた中で、
借景として緑も見えることから、STONE PAINT CORASEのOATENをメインに採用いただきました。

また、天井も床も躯体現しで電気の配線が通せなかったため、鉄管経路を確保。
キッチン部分の鉄管経路は特に、美しく仕上げる工夫をしたそう。

 

設計さんと打ち合わせする中で、全体的にチリ(壁面から部材の表面までの段差寸法)はなくしたいという話になり、
全体的にすっきりとした印象に仕上がりました。職人さんの腕が光るポイントでもあります。

また、広めに確保されている玄関の床は解体の職人さんによるビシャン仕上げです。
※ビシャン仕上げとは、ビシャンと呼ばれる石工事用の金槌を使って仕上げる加工方法のことです。
手間がかかりますが、細かな凹凸によって自然な表情をつくることができます。

床材には堀田カーペットが使われています。
普段人が歩いたり過ごす場所はカーペットの下にフェルトを敷き、
事前に家具を置くのが決まっている場所はフェルトと同じ厚みのベニヤを下に敷くことで、カーペットが痛むのを予防しています。

また、リビングやキッチンの腰ほどの高さに設置されている横上の棒も、家具が置かれる場所です。
隙間を確保することでコード類を後ろに隠すことができます。

 

家族皆が心地よく過ごすための工夫も凝らされています。
小さなお子様がいるとのことで、蛇口の位置を通常よりも低くしました。

また、怪我防止のため躯体の角はまるく削ってあります。
ご夫婦の身長差があるということで、ドアの取手は上から下まで溝の彫り込み型に。身長に関係なくドアを引くことができます。

素材を活かした意匠や設計さんの意図を読み解きながら、
実際に快適に暮らしていくために、工事をする側の視点で
いたるところで工夫された建物になりました。