築45年のマンションのリノベーション工事をお手伝いしました。
設計さんのコンセプトに沿うように、施工を進めていきました。
どこか懐かしい、和インダストリアルな空間です。
ここに住むのはカップルおふたり。
着物とお茶、キャンプが趣味だという住まい手さんに合わせた自由な設計がなされています。
広い土間にはキャンプ道具を置くそうです。
建具には着物用の収納棚も。
お茶に使うであろう小上がりには、専用のコンセントが床面にあしらわれています。
間仕切りや照明、棚などはほとんどがお施主さまがご自身で見つけたもの。
小道具店や古材屋さんで集めたそうです。
味のある古い建具。反っているものは手直ししたり、高さを統一するために継ぎ足しをして取り入れています。
フローリングもお施主さまのご希望で、足場板だったものに手を加えたものを使っています。
巾木のない部分にも隙間なく敷かれています。まさに職人の為せる技です。
特徴的な壁一面に並ぶ建具の下台は大工さんが現場で制作したそう。
通常は工場で作って搬入することが多く、これも職人技。
躯体現しの壁に沿う電気の配管。壁の裏側に隠すことができないため、どのような配管にするべきか床の工事が始まる前に決める必要があります。
下から電球に這うのがいいか、上からがいいか、現場監督が配管のパターンをいくつかご提案して、お施主さまと決めたそうです。むだのないディティールに仕上がって、ここは現場監督もお気に入りポイントだそう。
リノベーションならではの、古い建具も馴染み包み込む空間。
その意匠に寄り沿えるような施工を行いました。