築34年の賃貸マンションをフルリノベーションした計画。
オーナー住戸2部屋と賃貸9部屋に、新たに大きな土間を設けました。既存躯体と新たな造作の境界を明確に分けた内装によって、鉄骨造であってもシンプルな空間を実現しています。
施工のこだわりはCH≒2000に引かれた1本のライン。
既存の鉄骨と耐火被覆の粗々しさを生かしたゾーン
すっきりと白と木で仕上げられたゾーン
どちらのラインに入るか、
それぞれの素材、色がゾーンに合うのかを現場サイドでも常に意識して施工を行いました。
壁のプラスターボードもあえて上まで貼らず、相反する二つの要素を明確にわけています。
上のゾーンで特徴的な天井は耐火被覆を吹きなおし、スラリーがけをして仕上げています。
天井の露出電気配線は、なるべく少なくすっきり見えるよう、配線ルートや固定方法にもこだわりました。
下のゾーンは、白を基調にすっきりと。
フローリングの框は、複合フローリングの表面の3㎜のオーク材だけを残しフローリングと一体に、
キッチンパネルも面でおさめるなど、ディティールは空間がシンプルに見えるようにしています。
また、内部のリノベーションだけでなく、建物の強度を高めるための外壁工事や館銘板の再塗装など、表層的なもの以外のアップデートも行いました。建物が長く安全にありつづけるための全体のリノベーションをお手伝いしました。
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