駒沢のリノベーション

内装工事
所在地

東京都世田谷区

用  途

住居

築  年

築57年(1967年2月)

竣  工

2024年9月

規  模

82㎡

構  造

RC造

設  計

JUNPEI NOUSAKU ARCHITECTS(https://junpeinousaku.com/info/

施  工

NENGO/NENGO工務店

写  真

AKIRA NAKAMURA

北と南に窓があり、お住まい全体に心地よい風が通り抜けます。

東京都世田谷区にあるメゾネットマンションのリノベーションを施工でお手伝いさせていただきました。

ご夫婦と生まれたばかりの小さなお子さまの3人で暮らすお住まい。
ご夫婦は共に在宅ワークで、常に家族みんなが家にいる暮らし方です。

子育てをするための施設。
仕事をする事務所。
みんなで住まう家。

その時々に応じて空間の役割が変化していきます。

 

広い空間に家具を置く。そうして住まう。
例えば、キッチンに続く作業台は可動式になっています。

キッチンからそのまま伸びたら、作業台へ。
空間の真ん中に置けばダイニングテーブルに。

 

グレーの床はオフィスやどこかの施設に来たように靴でも室内に入っていけるくらいの感覚を思わせ、仕事場でもあり人を呼ぶこともある事務所としての機能も担います。その中に造作棚がぽつぽつと木が生えているような印象を持たせ、シックになりすぎず、カジュアルさも感じます。

一見するとシンプルな箱と感じる空間。
実はこのお住まい、天井に照明を取り付けず、あるのは空間全体を明るくする効果を持たせた間接照明と可動式のスタンドライトだけなんです。天井に照明があると、その下にテーブルを置きがちになりますが、シチュエーションに応じて空間の役割を変化できるように、インテリアの配置を自由にできるゆとりを持たせています。
ふとした時に、暮らし方が以前と変化していることに気づき、当たり前だった生活スタイルが、実は当たり前ではないことに気づくはずです。

お子さまが嬉しそうに書いた絵を棚に飾り家族で眺めたり
友人を招きテーブルや照明を移動してホームパーティーをしたり
はたまた真剣に仕事に励んだり

暮らしの色んな要素を包み込み、過ごす人や起こる出来事にフォーカスが自然と当たる、日々の暮らしの営みに寄り添うお住まいになることと思います。