津田山の家
浜口ミホ設計の住宅G邸を継承

内装工事
断熱工事
PORTER’S PAINTS
所在地

神奈川県川崎市

用  途

住宅

築  年

1965年(昭和40年)

竣  工

2022年8月

規  模

309.41㎡

構  造

RC+W(地階1+地上2階建)

設  計

■設計 浜口ミホ
■改修設計 アトリエ・ワン(http://www.bow-wow.jp/
■造園設計 SOLSO(https://solso.jp/)

施  工

NENGO

PORTER'S PAINTS

■地階 STONE PAINT COARSE/HAMPTON’S BLUE、STONE PAINT FINE/SAFARI
■1階 STONE PAINRAL
■2階 STONE PAINT FINE/SAFARI、CARRARONG、EGGSHELL、STONE PAINT COARSE/SAFARI
SMOOTH IMPASTO/DOUBLE FURNACE、EGGSHELL/SAFARI、MINERAL

仕  様

床材:フローリング(オーク)、堀田カーペット(https://hdc.co.jp/)
水回り:サンワカンパニー(https://www.sanwacompany.co.jp/shop/)
断熱:地球防衛隊(A種1発泡ウレタン)

写  真

山田新治郎写真研究室

▶リノベーションオブザイヤー2022 ヘリテージ・リノベーション賞受賞作品
▶SUVACO【いい家オブ・ザ・イヤー2023】TOP5


 

“ダイニングキッチンの生みの親”そして”日本人女性初の建築家”でもある浜口ミホ設計による築57年の住宅。
街の読み込み、リノベーション工事まで継承者へのバトンタッチを行いました。

コンセプトは”継承”。
浜口ミホ氏の貴重な意匠設計をリスペクトしつつ、現代の生活にフィットした住まいになるよう設計のアトリエ・ワンさん、お施主さんと話し合いを重ね、工事を進めていきました。

基本的には、以前のオーナーさんと同じ間取り・使い方のままお使いいただくことになりました。

築55年の住宅にも関わらずこのような継承ができたのは、経年変化を楽しめる素材使い、住む人の生活に焦点を置いた彼女ならではの住宅計画など、表面に出てくる工夫とともに、地階がRC造で1階2階が木造かつ、GLレベルから1m上がったところが1階の床になっている、いわゆる高床式のつくりになっていました。
木造住宅の大敵である湿気の影響を受けづらい、建物が長くあり続けられる構造となっていたのです。

貴重なタイルやレンガ、サッシは受け継ぎ、ある意味改修前との印象は大きく変わりません。
壁面にはPORTER’S PAINTSを多く採用いただき、リビングの特徴的な採光・素材使いを引き立てるテクスチャ・カラーをセレクトしました。

造園はご縁がありSOLSOさんにお願いいたしました。
お庭はその土地と仲良く暮らすためにはとても大事です。植物たちがこの土地で季節の移り変わりを経験し、成長し根付くまでは時間がかかります。何年後かには、街の景色の一部になっているはずです。紅葉を含めた3本はそのままに。これまでも、この先もこの家を見守ってくれます。

津田山に根付いたこの家が、これからさらに美しく年を重ねていくことを願います。

改修設計 アトリエ・ワンさんコメント

当プロジェクトの解体から竣工までの様子を下記記事からご覧いただけます。

【PROJECT】津田山の家プロジェクト
【PROJECT】津田山の家プロジェクト解体を行いました
【PROJECT】津田山の家プロジェクト断熱工事を行いました
④【PROJECT】津田山の家プロジェクト内装工事のようす
⑤【PROJECT】津田山の家プロジェクトポーターズペイント施工レポート
⑥【PROJECT】津田山の家プロジェクト住まい手さんインタビュー
 
ーBEFORE/AFTER(リノベーション前/竣工後)






ーBEFORE/AFTER(竣工からすぐ/竣工から1年半後)
 

リビング | カーペットやテーブル、アートを変えて、機能性もデザイン性もアップデート

リビング | 格子窓から差し込む光を堪能できるチェアが仲間入り

子ども部屋 | 撮影当初は兄弟でベットは離していたけど、やっぱりすぐ近くで寝た方が楽しいな

子ども部屋 | 色んなことに興味津々。1年半で本がたくさん増えました

 
浜口ミホ氏についてhttps://www.mizu.gr.jp/kikanshi/no31/03.html
LIXILやきもの工房についてhttps://www.biz-lixil.com/column/housing_architecture/architect041/